・エントリータイミングを計りたい
・RSIって何?
・RSIってどうやって使えばいいの?
こんな悩みを解決します。
結論:RSIは相場が買いか売りかどちらが優勢かを表すインジケーター
トレードするうえでエントリータイミングは非常に重要です。
しかしエントリータイミングと言ってもどうやってタイミングをとれば良いのかよく分かりませんよね。
また、一応エントリータイミングは計れるけどもっと精度を上げたいという方もいると思います。
今回はそんな方に向けて、王道中の王道インジケーター「RSI(アールエスアイ)」についてご紹介します。
- 「RSI(アールエスアイ)」とは
- RSI(アールエスアイ)の使い方
- FXにおける「RSI(アールエスアイ)」とは何か、見方・使い方まで徹底解説!:まとめ
「RSI(アールエスアイ)」とは
RSIとは、テクニカルチャートのひとつで、「Relative Strength Index」の頭文字をとった略語です。日本語に訳すと「相対力指数」になります。要するに、買われすぎか、売られすぎかを判断するための指標として利用されています。
引用元:SMBC日興証券 初めてでもわかりやすい用語集 RSI(アールエスアイ)
RSIは上記引用文の通り、相対力指数と言い、オシレーターという相場の行き過ぎ感(買われすぎ、売られすぎ)を計るインジケーターの一種です。
その他のオシレーター系インジケーターと同様に、買われすぎ、売られすぎを判断するのに利用するのが一般的な使い方です。
開発者はJ・ウエルズ・ワイルダー・ジュニア (J. Welles Wilder, Jr.)です。
(ちなみにこの開発者はADXを開発した人でもあります。)
1978年に「New Concepts in Technical Trading Systems」という著書にて発表されました。
以下、一応原著へのリンクです。(プレミア価格になっています。)
日本語訳もあるので本で勉強されたい方はコスパ的にもこちらのほうが良いかもしれません。
RSIはもともとは株式市場で利用されていましたが、今日では株式市場のみならずFX市場でも大変盛んに利用されています。
それこそMT4にも基本搭載され、基本のインジケーターの1つに数えられるほどです。
「RSI(アールエスアイ)」の計算式
RSIの計算式は以下の通りです。
αは移動平均の期間のことで、14を使用することが推奨されています。
RSI計算式の意味
RSI計算式はややこしく見えますが実は簡単なことを難しく言っているだけです。
これを簡単に言うと、α=14のとき、14日間の値幅の平均のうち値上がった値幅の平均の割合を表しています。
イメージとして14日間のうち10日間、1日10円ずつの値上がり、4日間1日10円ずつの値下がりがあった場合を考えます。
すると値上がり幅は10 × 10 = 100円、値下がり幅は 4 × 10 = 40円となります。
ここから 計算式にあてはめ、100 ÷ (100 + 40) = 0.714…となります。
よって、RSI 71.4%になるイメージです。
直感的なイメージをつかむため、指数平均など細かいところは省きましたが大まかな部分は大体この通りです。
要するにRSIは指定した期間の値幅のうち値上げの占める割合を表していると言い換えることができます。
RSIが50%超であれば買いが優勢、50%未満であれば売りが優勢というわけです。
RSI(アールエスアイ)の使い方
ここからは具体的なRSIの使い方について解説します。
おおよそ一般的には以下のように使われることが多いです。
- 70%ライン下抜けでの売り
- 30%ライン上抜けでの買い
- 50%ライン下抜けでの売り
- 50%ライン上抜けでの買い
70%ライン下抜けでの売り
1つ目はRSIのもっともポピュラーな使い方の1つ、70%ライン下抜けでの売りです。
前述のとおり、RSIは買われすぎ、売られすぎを判断するのに用いるのが一般的です。
このうち買われすぎ判断基準として70%を超えていると買われすぎであると判断します。
よって、70%を下抜けしたときに買われすぎ状態が終わったと判断して売りで仕掛けます。
利益確定は30%ラインタッチ、損切は再度70%ライン上抜けしたときです。
上記画像を見てみると、70%下抜けした後、30%タッチまでで利確ができていることが分かります。
30%ライン上抜けでの買い
2つ目はこちらもRSIのもっともポピュラーな使い方の1つで、30%ライン上抜けでの買いです。
70%ライン下抜けでの売りの逆バージョンになります。
上記画像を見てみると、30%上抜けした後、70%タッチまでで利確ができていることが分かります。
50%ライン下抜けでの売り
3つ目はこれまでの逆張り的な使い方とは異なり、順張り的な使い方になります。
それが50%ライン下抜けでの売りです。
RSIは前述のとおり全値幅における値上げ幅の割合を指し示します。
つまり50%より上は買い優勢、50%より下は売り優勢と言えます。
そこから、50%ライン下抜けで売りが優勢になったと判断し、売りを仕掛けます。
利確は30%ライン上抜け、損切は50%ラインの上抜けです。
上記画像を見てみると、50%下抜けした後、30%上抜けまでで利確ができていることが分かります。
50%ライン上抜けでの買い
最後はこちらもRSIの順張り的な使い方の1つで、50%ライン上抜けでの買いです。
50%ライン下抜けでの売りの逆バージョンになります。
上記画像を見てみると、50%上抜けした後、70%下抜けまでで利確ができていることが分かります。
FXにおける「RSI(アールエスアイ)」とは何か、見方・使い方まで徹底解説!:まとめ
RSIは相対力指数と言い、オシレーターという相場の行き過ぎ感(買われすぎ、売られすぎ)を計るインジケーターの一種です。
RSIは指定した期間の値幅のうち値上げの占める割合を表しています。
一般的なRSIの使い方には以下の4つがあります。
- 70%ライン下抜けでの売り
- 30%ライン上抜けでの買い
- 50%ライン下抜けでの売り
- 50%ライン上抜けでの買い
①と②はRSIの逆張り的な使い方です。
70%を超えていると買われすぎ、30%を下回っていると売られすぎと判断します。
③と④はRSIの順張り的な使い方です。
50%を下回っていると売り優勢、逆に上回っていると買い優勢と判断します。
環境やご自身の持つ戦略に合わせてそれぞれ使い分けてみてください。
いかがでしたでしょうか。
RSI(アールエスアイ)について解説しました。
RSIはFXにおいて最もポピュラーなインジケーターの1つです。
是非皆さんも一度試してみてください。
この記事が少しでもお役に立てれば幸いです。
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