・FXを始めたけどどういう手法で取引すればいいの?
・FXの取引手法はどうやって探せばいいの?
こんな疑問を解決します。
結論:初めてのFXの手法はあいまいな部分がない手法がおすすめ
FXを始めてみたはいいけど、どんな戦略で取引すれば良いのか悩みますよね。
ネットで検索してみても膨大な数の手法が転がっていてどれが良いのか分からないと思います。
また、良さげな手法を見つけてもいざ取引してみると書いてあったような成績にならないことも多いです。
今回は初心者の方に向けてFXの手法の探し方について解説します。
- FXのトレード手法の定義
- FXのトレード手法を探す場所
- 初心者におすすめできるFXのトレード手法の条件
- FX初心者におすすめしたいトレード手法の探し方:まとめ
FXのトレード手法の定義
まずは当記事で言うFXのトレード手法を定義します。
ここで言うFXのトレード手法とは、どのような相場環境であればトレードを行い、どのようなシグナルでエントリーし、決済するか一連の取引の流れの計画のことです。
要するにトレード可否の判断方法から、エントリー判断、決済判断まですべて決まっているトレード計画のことです。
エントリーの方法だけ決まっていて決済はいい感じに利益が乗ったら決済など、
どこか一部でも曖昧だったり決まっていないものはNGとなります。
また、トレード手法はあくまでも計画であり、その通りにトレードを実行したとしても必ず勝てるものではないことはとても重要なので必ず覚えておいてください。
勝率100%の取引手法、俗に言う「聖杯」はこの世に存在しません。
FXのトレード手法を探す場所
ネット上には個人のサイトから証券会社のオフィシャルサイトまで、さまざまな場所でトレード手法の紹介がされています。
色々なサイトを見て回っても良いのですが、手間がかかってしまうため、ここではFXのトレード手法を探すのにおすすめのサイトを紹介します。
それが「FX Works」です。
FX Worksとは
「FX Works」はいろいろな方が作ったFXのトレード手法が投稿されているサイトです。
投稿されているトレード手法は800件超なので、かなりの数の手法があります。
手法の検索機能が充実しており、トレードスタイルや取引市場、取引通貨ペアなどに応じた検索が可能でお好みの手法が探しやすくなっています。
トレード手法についたいいねの数やアクセス数によるランキングも実装されているので、とりあえずランキング上位の手法を見てみるだけでもトレード手法のヒントが得られるでしょう。
FX Worksでのトレード手法の検索方法
FX Worksでは手法の検索機能が充実しています。
ここではざっくりとFX Worksの検索機能の使い方を解説します。
まず、トップページより「FX手法検索」をクリックし、検索フォームにて詳細条件を開きます。
以下の画像を参考にしてください。
それぞれの検索項目の意味は以下の通りです。
項目名 | 説明 |
勝てる? | その手法を使用して現在勝てているかどうか。 |
取引スタイル | 保有時間による取引スタイルの種別。 保有時間が短い方から スキャルピング<デイトレ<スイング<長期保有 |
取引市場 | どの市場がターゲットの手法なのか。 日本時間だとオセアニアが早朝でNYが夜~深夜です。 |
時間足 | 手法が適用できる時間軸。 |
1通貨ペアあたりの月間取引頻度 | 1ヶ月あたりどの程度の取引回数が見込めるのか。 |
取引通貨ペア | 手法が適用できる通貨ペア。 |
勝率 | どの程度の勝率が見込めるか。 必ず選択した勝率になるわけではないので注意。 |
損益レシオ(利益と損失の比率) | Rが高ければ高いほど損失に対して利益が高いことを表す。 |
分析手法 | 分析にどのような手法を使用するか。 |
その他の選択肢 | ナンピンやピラミッディングなど上記項目に当てはまらない選択肢。 |
これらの選択肢の中から自分がやってみたい手法の条件にあてはまるものを選択して、検索します。
とりあえずよくわからなければ勝率50%以上、損益レシオ1以上にしてやってみるといい感じの手法が検索できると思います。
初心者におすすめできるFXのトレード手法の条件
FX Worksなどでトレード手法を検索している数多くのトレード手法を見ることができます。
しかし、初心者の方の場合その中からどれを選べば良いかよく分からないと思います。
そこで私が初心者の方におすすめするFXのトレード手法の条件がいくつかあります。
その条件は以下の通りです。
- 曖昧な条件がない
- 勝率50%以上、損益レシオ1以上
- 取引スタイルデイトレード以上
条件1.曖昧な条件がない
初心者の方にとってはもっとも大切な条件となります。
曖昧な条件が無いとは、トレード手法においてエントリー可否の判断から決済判断までで曖昧な部分が無いことを指します。
例えばよくありがちな曖昧な条件が、
移動平均線が右肩上がり(下がり)だったら、移動平均線の傾きが急だったらなどです。
手法紹介ページの画像を見る限り簡単に判断できそうですが、
実際やってみると必ず判断に迷ってしまいます。
曖昧な条件を持つトレード手法の多くは製作者の方が無意識に行っているフィルタリングなど、
当人のスキルへの依存度が高く再現性が低いものが多いです。(※1)
そのため初心者の方にはあまりおすすめできません。
逆にあいまいな条件が無い場合、判断が容易で再現性が高いため、おすすめできます。
同じ移動平均線で言えば、短期中期長期の移動平均線が順番に並んでいる、移動平均線の下に価格があるなどです。
こちらはバックテストもしやすい手法と言えるのでおすすめです。
※1 このような手法が悪いという訳ではありません。
条件2.勝率50%以上、損益レシオ1以上
一般的に勝率と損益レシオは相反する関係にあると言われています。
つまり勝率を高くすると損益レシオは低く、損益レシオを高くすれば勝率が低くなるという関係です。
また、損益レシオとは損失に対する利益の割合のことです。
これが1を超えていると平均損失よりも平均利益がの方が高いことになります。
そしてこの勝率と損益レシオは破産確率と大きな関連性があります。
例えば勝率50%、損益レシオ1の場合確率通りに取引ができれば最終的に損益はトントンになるはずです。
しかしこれが、勝率80%損益レシオ0.1の場合、利益が損失の10%しかないため、
1敗分の損失を取り戻すのに10勝しなくてはなりません。
更に勝率が80%のため、10連勝する確率は約11%弱となり、
1敗分の損失を取り戻す前にまた新たな損失を抱えることになります。
これは典型的なコツコツドカンのトレードなので、最低でも勝率50%損益レシオ1以上の手法を狙った方が良いと思います。
条件3. 取引スタイルデイトレード以上
最後は取引スタイルデイトレード以上です。
少しFXでトレードをやってみると分かるのですが、スキャルピングは大変難易度の高い取引スタイルです。
これは使用する時間軸が短ければ短いほど意味のない値動き(ノイズ)の影響を大きく受けてしまうためです。
さらに、スキャルピングともなると取引手数料やスプレッドの影響がかなり大きいです。
スプレッドは売値と買値の差のことです。
スキャルピングでは数pips~10pips程度を狙うことが多いです。
このスキャルピングの場合でスプレッドが1pipsある場合を考えてみます。
まず、エントリー時に不利な方向へ1pipsのスプレッドが乗ります。
さらに決済時に1pipsのスプレッドがあるため、2pips余分に値幅を取らねばなりません。
10pips狙うスキャルピングだとしても、本来狙う値幅の1.2倍の値幅が必要となるため、かなり影響が大きいです。
逆に数10pips狙うようなデイトレードや数100pips狙うスイングトレードの場合、1pips程度のスプレッドであればほぼ誤差のようなものになります。
よって、ノイズや取引手数料、スプレッドの影響を受けにくいデイトレード以上の取引スタイルの手法が良いと思います。
FX初心者におすすめしたいトレード手法の探し方:まとめ
FXにおけるトレード手法とは、トレード可否の判断方法から、エントリー判断、決済判断まですべて決まっているトレード計画のことです。
ネット上には膨大な数のトレード手法があるため、探索時間効率化のため、まずは「FX Works」で手法を探すことをおすすめします。
そこで私が初心者の方におすすめするFXのトレード手法の条件がいくつかあります。
その条件は以下の通りです。
- 曖昧な条件がない
- 勝率50%以上、損益レシオ1以上
- 取引スタイルデイトレード以上
これらの条件を満たす手法は、再現性が高く、勝率と損益レシオのバランスがとれていて、ノイズや手数料・スプレッドに影響されにくい手法です。
初心者の方にはまずこれらの条件を満たす手法を探すことをおすすめします。
いかがでしたでしょうか。
今回の記事ではFX初心者におすすめしたいトレード手法の探し方について解説しました。
この記事が少しでもお役に立てれば幸いです。
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