・よく効く水平線が引きたい
・Pivotって何?
・Pivotってどうやって使えばいいの?
こんな悩みを解決します。
結論:世界中の投資家が注目しているPivotはよく効く水平線
トレードするうえで欠かせないのが水平線です。
しかし水平線と言っても引き方がよく分かりませんよね。
また、一応水平線は引けるけどあってるかどうかわからないという方もいると思います。
今回はそんな方に向けて、私も使用しているインジケーター「Pivot(ピボット)」についてご紹介します。
- 「Pivot(ピボット)」とは
- Pivot(ピボット)の使い方
- 世界中の投資家が注目しているインジケーター「Pivot(ピボット)」について徹底解説:まとめ
「Pivot(ピボット)」とは
Pivotは「J・ウェルズ・ワイルダー」氏が開発したインジケーターの1つです。
「リアクション・トレンド・システム」という風に言われたりもします。
Pivotとは日本語で「回転軸」という意味です。
値動きの軸を算出し、どこまで価格が動きうるかを視覚的に表してくれます。
移動平均線などと異なり、自分で設定する期間などのパラメーターは存在しないため、
Pivotを使用している人全員が同じものを見ることになります。
全員が同じラインを見ることになるため、よく効く水平線になるということです。
また、欧米のFXトレーダーの多くが使っているインジケーターともいわれており、
数多くのトレーダーと同じ目線で取引することができるようになります。
「Pivot(ピボット)」の計算式
Pivotの計算式は以下の通りです。
H:前日の高値
L:前日の安値
C:終値
PIVOT=(H+L+C)÷3 以下Pと表記
D1=H-P
D2=P-L
D3=H-L
S1=P-D2
S2=P-D3
S3=S1―D3
R1=P+D2
R2=P+D3
R3=R1+D3
Pivotは上記の計算式より、基本的に前日の価格から求められます。
計算式自体は同じなので、週足や月足を用いてより長い期間のPivotを算出することもできます。
日足のピボットを実際のチャートで表示したものが以下の画像(画像1)です。
Pivot計算式の意味
Pivotは値動きの軸を算出し、どこまで価格が動きうるかを視覚的に表します。
この値動きの軸のことを「Pivot Point」と呼びます。
計算式でいう「P」のことで、画像1で言う「PP」です。
これは前日の価格の中心を表しており、高値・安値・終値の平均価格です。
なぜ始値がないかというと、海外ではかつて高値・安値・終値・始値の四本値ではなく、上記の三本値が中心だったからです
そしてこのPPを中心としたサポートライン(S1~S3)とレジスタンスライン(R1~R3)を表示します。
S1・R1は前日のPPから高値までの値動きを表します。
S2・R2は前日のPPから安値までの値動きを表します。
S3・R3は前日のS1・R1から前日の値幅(高値~安値)の値動きを表します。
計算式からも分かるようにS3・R3だけは特殊です。
このラインに到達した場合、前日の値動きを超える値動きが発生していることになるります。
よって、レジサポラインというよりはトレンド発生の目安となります。
Pivot(ピボット)の使い方
ここからは具体的なPivotの使い方について解説します。
おおよそ一般的には以下のように使われることが多いです。
- レジサポでの逆張り
- レジサポブレイクアウトでの順張り
- レジサポブレイクアウトからの押し戻りでの順張り
レジサポでの逆張り
Pivotでは自分で設定するパラメーターが存在しないのでPivotを使用している人全員が同じラインを見ています。
そのためラインで価格が反応しやすく、Pivotラインをレジサポとして利用する逆張りはとてもよく機能します。
基本的に逆張りでは、PP・S1~S2、R1~R2のラインが利用されます。
S3・R3に関してはトレンド発生を疑ってかかるべきなので、あまり逆張りには利用されません。
上記画像はUSDJPYの15分足の画像です。
オレンジ色の枠で囲ってある部分で、PivotPointのラインにきれいに反応していることが分かると思います。
レジサポブレイクアウトでの順張り
前述の通り、Pivotラインはレジサポとしてとてもよく機能します。
よって、当然ですが逆張りだけでなくブレイクアウトからの順張りも可能です。
逆張りと異なる点は、PP・S1~S3、R1~R3のすべてのラインが利用される点です。
S3・R3に関してはトレンド発生を疑ってかかるべきなので、基本的に逆張りには利用されませんが、
逆にブレイクアウトではトレンドに乗っかることになるため、利用されます。
上記画像はUSDJPYの15分足の画像です。
オレンジ色の枠で囲ってある部分で、R1のラインブレイクアウト後に価格が伸びていることが分かると思います。
レジサポブレイクアウトからの押し戻りでの順張り
前述の通りPivotを利用したブレイクアウトからの順張りも可能ですが、
実際問題ブレイクアウトしたかどうかという判断が難しく、高値や安値でのエントリーになる場合がままあります。
このような問題への対応策として、ブレイクアウト後の押しや戻りを待って順張りするという戦術があります。
通常のブレイクアウト後の順張りと異なる点は、終値でPivotラインを抜けた時点で飛び乗るのではなく、
明確にブレイクアウトしたのを確認し、その後の押しや戻りを待ってからエントリーする点です。
ブレイク後に飛び乗るのではなく、押しや戻りを待つので高値・安値を掴まされる確率が減ります。
しかし一方、押しや戻りが発生しない場合、エントリー自体できないこともあります。
上記画像はUSDJPYの15分足の画像です。
オレンジ色の枠で囲ってある部分で、PPのラインブレイクアウト後戻りが発生しています。
そのあとで価格が伸びていることが分かると思います。
世界中の投資家が注目しているインジケーター「Pivot(ピボット)」について徹底解説:まとめ
Pivotは値動きの軸を算出し、どこまで価格が動きうるかを視覚的に表すインジケーターです。
別名「リアクション・トレンド・システム」とも呼ばれます。
Pivotにはパラメーターが存在しないため、利用者全員が同じものを見ることになります。
Pivotの値動きの軸のことを「Pivot Point(PP)」と呼びます。
これは前日の価格の中心を表しており、高値・安値・終値の平均価格です。
このPPを中心としてサポートライン(S1~S3)とレジスタンスライン(R1~R3)を算出します。
S1・R1は前日のPPから高値までの値動きを表します。
S2・R2は前日のPPから安値までの値動きを表します。
S3・R3は前日のS1・R1から前日の値幅(高値~安値)の値動きを表します。
一般的なPivotの使い方には以下の3つがあります。
- レジサポでの逆張り
- レジサポブレイクアウトでの順張り
- レジサポブレイクアウトからの押し戻りでの順張り
環境やご自身の持つ戦略に合わせてそれぞれ使い分けてみてください。
いかがでしたでしょうか。
今回はPivot(ピボット)について解説しました。
Pivotはとてもよく機能するため、私自身も利用しています。
試してみたい方は以下の記事より私が作ったマルチタイムフレーム対応の
MT4用のPivotインジケーターがダウンロード可能なので、ぜひ試してみてください。
この記事が少しでもお役に立てれば幸いです。
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