・兼業でFXをやる場合のトレードスタイルは何が良いの?
こんな疑問を解決します。
結論:兼業であればスキャルピングがおすすめ
本業の傍ら、FXを始めようと思って調べてみると、
色々なトレードスタイルがあることが分かります。
スイング、デイトレード、スキャルピング…
色々あってどれにしようか迷いますよね。
しかし、本業があるという時間的制約の下では、私の場合実質スキャルピング一択になりました。
今回はその理由について解説していきます。
- トレードスタイルにはどんなものがあるのか
- 兼業にスイングトレードやデイトレードが向かない理由
- 兼業にスキャルピングが向いている理由
- 兼業でもトレードスタイルに縛られずに取引する方法
トレードスタイルにはどんなものがあるのか
トレードスタイルをポジションの保有時間で分類すると、以下のようになると思います。
トレードスタイル | ポジション保有時間 |
長期トレード | 数か月~数年間 |
スイングトレード | 数日間~数か月間 |
オーバーナイト | 数日間(2,3日程度) |
デイトレード | 数十分~1日 |
スキャルピング | 数秒~数十分程度保有 |
上記保有時間は私見で書いています。
よって、この時間ポジションを保有していることが必須というわけではありません。
また、FXにおいて長期トレードを行う人は少数だと思います。
なぜなら、FXは株とは異なり株券や配当、優待が存在しないため
長期で持ち続けるメリットが少ないからです。
なので、基本的にはスイングトレード~スキャルピングの間で
トレードスタイルを決めることになります。
基本的にはスイングが一番保有時間が長くて、
スキャルピングが一番短いくらいのイメージで十分でしょう。
兼業にスイングトレードやデイトレードが向かない理由
これは私の場合ですが、
仕事中にポジションを保有して放置しておくことに耐えられなかったからです。
上記の保有時間を見ると分かりますが、スイングやデイトレの場合、
数十分~数か月ポジションを保有することになります。
FXは24時間相場が開いており、常に値が動き続けています。
そのため、仕事中にポジションがどうなっているのか気になってしょうがなかったです。
仕事中に頻繁にトイレの個室に入ってポジションをチェックしているような状態でした。
また、スキャルピング以外の場合、
主として比較的長期の時間足(1時間足など)のチャートを見て分析します。
そのため、仕事中でもエントリーできてしまう場合があります。
そうすると今度はエントリーできるかどうかが気になってしまい、
またトイレの個室に入ってエントリーポイントが来ていないかチャートをチェックしていました。
上記のようなことを繰り返していたため、中々本業に集中することができませんでした。
私とは違い、自分のポジションがどうなっているか気にならないような人の場合、
オーバーナイトトレードやスイングトレードであれば可能だと思います。
仕事終わりにエントリーして、仕事の間はポジションを放置しておくことが可能だからです。
兼業にスキャルピングが向いている理由
1つめの理由はポジションの保有時間が短いことです。
スキャルピングはポジションの保有時間が数秒~数十分程度です。
そのため、仕事後に取引するのであれば、
ポジションが気になって仕事に支障が出ることもありません。
2つめは相場がよく動く時間帯で取引できることです。
一般的にスキャルピングは短い保有時間で数pipsの利益を積み重ねていきます。
そのため、相場がよく動くタイミングで取引することが望ましいとされています。
そのタイミングとして言われているのが以下の時間帯です。
- 16時からの欧州市場がオープンする時間帯
- 21時ごろからの欧州市場とNY市場が重なる時間帯
私が勤めていた会社は定時が9時~18時でした。
よって、16時からの時間帯は仕事中のため取引できません。
しかし、後者の時間帯は残業が無ければ取引できるため、
相場がよく動くタイミングで取引できました。
また、取引する時間も24時くらいまでと限定されているため、集中しやすかったです。
ただし、スキャルピングは難易度が高いトレードスタイルになります。
なぜなら、1分~5分などかなり短い時間足を使ってエントリー等の判断を行う必要があるからです。
忙しないのが苦手な人の場合、スキャルピングには向かないかもしれません。
兼業でもトレードスタイルに縛られずに取引する方法
兼業の場合、専業でFXを取引している人に比べて、
これまで述べてきたように選択できるトレードスタイルに縛りが出ます。
しかし、兼業でもトレードスタイルに縛られずに取引する方法があります。
それはEAを使用する場合です。
EAは取引プラットフォーム専用の言語で作られた、取引を自動で行うためのプログラムです。
たとえば、エントリーポイントと決済のポイントをメールで通知するようにしておけば、
その時だけチャートを確認し、判断するだけで取引することが可能になります。
さらに一歩踏み込んで、自動でエントリーと決済までするようにできれば、
チャートを開く必要すらありません。
ただし、これらの方法を採用するためにはかなりの多くの手順があります。
手順としては以下のようなものがあります。
- 手法構築
- プログラム学習
- プログラム開発
- バックテスト
- フォワードテスト
手法構築とは、FX取引でEAを使用して再現したい稼げる手法を構築することです。
そもそもこれが無ければEAを導入する意味がありません。
プログラム学習とは、EAを作成するための言語を学習することです。
MT4やMT5であれば「MQL」、cTraderであれば「cAlgo」を学ぶ必要があります。
なぜなら、たとえFXで稼ぐ手法を持っていたとしても
それをEAとしてプログラムに落とし込む必要があるからです。
プログラム開発とは、実際に取引手法をEAに落とし込む実装をすることです。
実際にEAを作成して、取引手法を再現して稼働できるようにする必要があります。
バックテストとは、過去のチャートを使用してEAの性能をテストすることです。
EAが動くようになったからといって、すぐに実際の環境で使うことはできません。
EA良好な成績を収めるかどうか確認し、成績が悪ければ改修する必要があるからです。
フォワードテストとは、デモ口座を使用して現在の取引環境でEAの性能をテストすることです。
バックテストで良好な成績を収めたとしても、実際の環境で成績が悪ければ意味がないからです。
ここまでの手順を経て、ようやく実稼働に入ります。
私は実稼働するようなEAを作成したことがないため、これくらいしか分かりません。
しかし、実際はさらに多くの手順があるかもしれません。
そう考えると、EAを導入するということは
かなりの熱意が無ければ成し遂げられないでしょう。
兼業でFXをやる場合のトレードスタイルは実質スキャルピング一択になる:まとめ
私は仕事中にポジションがどうなっているか気になって仕方なかったため、
スイングなどの比較的長期間ポジションを保有するトレードはできませんでした。
そこで、スキャルピングでトレードをすることに決めました。
ただし、私とは違い、ポジションを仕事中に放置できる人は
スイングなどの比較的長期間ポジションを保有するトレードでもできると思います。
スキャルピングは短い時間で判断をしなければならないため、難易度が高いです。
しかし、保有時間が短いこと、仕事終わりの取引が活発な時間に取引できることなど
メリットがあります。
また、兼業トレーダーでも自分の好きなスタイルで取引を行う方法もあります。
それはEAを使用して取引する方法です。
EAは取引プラットフォーム専用の言語で作られた、取引を自動で行うためのプログラムです。
ただし、EAを導入しようとすると数多くの手順を経なければなりません。
FXで稼げる手法を構築し、EA用のプログラミング言語を学び、
手法をEAで実装し、バックテストを行い、フォワードテストをおこない、
ようやく実稼働に入れます。
EAを導入する難易度は控えめに言っても高く、かなりの熱意が無いと困難でしょう。
いかがでしたでしょうか。
今回の記事が、
皆さんがトレードスタイルを決めるうえで少しでも参考になれば幸いです。
コメント